すべてが僕のチカラになるブログ。

「人生」「物語」を中心テーマに、日々感じたこと、考えたことをなんでも書き綴ります。

理想や夢を見たっていいじゃない。だって、人間だもの

前評判の高いものというのは、得てして上がり過ぎたハードルのせいで思ったよりそれほどでもないなと感じてしまうことが多々ある。

 

逆にそれほど期待していなかったものが予想以上に面白かったりすると「おっ」っとなる。

 

 

最近観ているアニメは、わりとその「おっ」の部類に入るもので(とは言ってもそれほど数多く観ているわけでもなく、面白くないと感じたものは見切っているのだけれど)、僕の日常にささやかな彩りを添えてくれている。

 

「結城ゆうなは勇者である」(以下ゆゆゆ)はその一つで、自分好みのキャラクターがいるという理由から見始めたため、シナリオにはさほど期待していなかった。

 

数話観て、おそらくこれは「魔法少女マドカマギカ」からかなりインスピレーションを受けた作品だと気づく。「マドマギ」に関しての僕の感想はむしろ前者で、前評判がすごく、ハードルを上げて視聴した分、今ひとつ心に突き刺さらずに終わった感があるのだけれど、それは当時の自分の感性に問題があっただけなのかもしれない。

 

「マドマギ」、「ゆゆゆ」は共に「無垢な少女達が大切なものを守るために残酷な現実と向き合わされる」物語なんだと思う。とりわけ美少女という希少性が非常に重要。純真さと神聖さ(男から観た場合は特に)の両方を兼ね備えており、それが十代のある時期のみしか与えられない儚さや希少性こそが「少女」なんだなぁと思うんだよね。そこに美しいが組合わされば、そりゃもう神々しさを帯びるわけで、美少女達が奮闘する姿というのが、オタク心をくすぐらないはずがない。

 

身も蓋もない言い方をしてしまえば、美少女達が繰り広げる物語だから成り立っているわけだし、アニメだからこそ許容されるキャラクター性(登場キャラ全員が嫌な部分一切なく思いやりを持ったいい子ばかり)だとか、ご都合的な展開もあるんだけれどね。数年前の気持ちが擦り切れてやさぐれていた自分では、ちょっと感動できなかっただろうなコレっていう。

 

それでも感動しちゃうのは、大切な人を守りたい、大切な人と心を通わせたいって望んでる自分がいるからなんだろうなぁ。それはやっぱり全ての人が持ってるものだと思うんだよね。孤独な人や孤独になりたいと本気で思っている人がいたとしてもね。

 

なんだか、登場キャラクター5人にそれぞれエピソードがあって、どのキャラクターのパートにもグッときてしまうものがあったりもするんだ。

多分、それぞれのエピソードどれをとっても、誰かとの繋がりを主軸に描いているからなんだろうな。

 

各キャラクター(声優)バージョンのEDソングが用意されていたり、最終回では全員で合唱したり、同じ音楽でも歌い手ごとに特徴があったり、個性とからしさとかって、凄く良いなぁ、尊いなぁって感じたり。

満開システム(勇者の力が覚醒することと引き換えに体の機能が欠損してしまう)をいつか作りたいと思っているオリジナルのRPGに組み込めないだろうかだとか、なんだか色々なことを感じさせられたなぁ。

 

そうそう。勇者といえば、ドラクエ。最新作で「勇者とは最後まで諦めずに立ち向かった者のことです」みたいな台詞を言われるシーンがあった。

「ゆゆゆ」も最後まで諦めずに戦った「結城ゆうな」のくじけぬ心が世界と日常を救った。

 

自分は、勇者にとって一番必要な素質は「勇気」なのかと思っていたけれど、最近は少し違うのかもと感じてい

る。一歩踏み出すとき、人生の岐路に立たされた時に決断する時に「勇気」はもちろん大事だけれど、それ以上にどんな結果や困難が待ち受けていても最後まで諦めず、くじけずにやり通す「覚悟」の方が勇者にとって必要な素質なのかもしれない。

 

人生には苦難と困難がつきものだから(もちろん楽しいことや素敵なこともある)、くじけず、最後まで諦めない「覚悟」を持った、自分の人生の勇者でありたい。

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